IPA試験の変更は、2026年度のCBT化と、2027年度の新制度という2段階で進む予定です。2026年度に受ける人は、今の試験区分のまま、日程とパソコン操作への準備を進めます。
2027年度以降に受ける人は、新しい試験名とシラバスを確認します。この記事では、2026年7月22日時点の公式発表をもとに、IPA試験の変更を5つに分けます。
応用情報がすぐになくなるわけではありません。大切なのは、公表済みの2026年度の内容と、まだ検討中の部分を含む2027年度の予定を分けて考えることです。
- 2026年度に公表されているCBT化の内容
- 2027年度に予定されている新試験制度
- 応用情報と高度試験がどう組み直されるか
- 2026年度前期・後期の申込期間と試験期間
- 受験時期に合わせて今から行う準備
まず確認:2026年度と2027年度の変更は別
最初に、2026年度と2027年度を分けて考えましょう。2026年度は試験を受ける方法が変わり、2027年度は試験の名前や区分そのものが変わる予定です。

2026年度から、応用情報がなくなるのですか?



なくなりません。2026年度は今の試験区分のまま、CBT方式で行われます。



新しい試験制度は、いつからですか?



2027年度から始まる予定です。ただし、まだ仮称や検討中の内容があります。



では、2026年度の教材は使えますか?



使えます。IPAは、2026年度に問う知識や技能の範囲は変えないと説明しています。
| 年度 | 主な変更 | 受験者が見るもの |
|---|---|---|
| 2026年度 | AP・高度・SCをCBT化 | 申込期間、会場、科目A・Bの日程 |
| 2027年度 | 試験区分と出題内容を組み直す予定 | 新しい試験名、シラバス、サンプル問題 |


2026年度のCBT化については、IPAのCBT方式への移行案内で確認できます。新制度はIPAの試験制度見直しページにまとまっています。
IPA試験で起こる5つの変更点
変更点は、試験方式、日程と科目名、新試験の追加、応用情報と高度試験の再編、出題構成の見直しの5つです。公表済みの内容と、検討中の内容を分けて見ます。



一番大きな変更は何ですか?



2026年度はCBT化、2027年度は応用情報と高度試験の再編です。



問題の内容も、すぐ変わりますか?



2026年度は範囲や形式を変えません。内容の再編は2027年度からの予定です。



今の高度試験は、すべて同じ試験になりますか?



1つではなく、マネジメント、データ・AI、システムの3試験へ組み直す案です。
1.2026年度からAP・高度・SCがCBT方式になる
応用情報技術者試験、8つの高度試験、情報処理安全確保支援士試験が、紙からCBT方式へ移ります。CBTは、会場のパソコンで問題を読み、キーボードやマウスで答える方式です。
ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報は、すでにCBT方式です。そのため、2026年度からIPAの全試験区分をCBTで受けられる形になります。
2.試験日が期間制になり、科目名も変わる
1日だけの試験ではなく、決められた期間から会場と日時を選びます。応用情報の午前は「科目A」、午後は「科目B」へ名前が変わります。
高度試験の午前Ⅰ・午前Ⅱは「科目A-1・A-2」です。午後Ⅰ・午後Ⅱは「科目B-1・B-2」になります。名前は変わりますが、2026年度の免除制度は続く予定です。
3.データマネジメント試験が新しくできる
2027年度には、データマネジメント試験が新設される予定です。主にビジネス部門で、データを使える状態に整え、管理する力を確かめる試験です。
ITパスポートの次に学ぶ試験として考えられています。公表案では、科目Aが48問、科目Bが12問で、合わせて120分です。ただし、名称を含めて今後変わる可能性があります。
4.応用情報と高度試験が3つの領域へ再編される
2027年度は、応用情報と8つの高度試験をまとめ直します。新しい名前は「プロフェッショナルデジタルスキル試験」、略してPDの予定です。
- マネジメント領域
- データ・AI領域
- システム領域
経済産業省は、PDの1試験合格を、現在の応用情報合格と同じ位置づけにする案を示しています。3試験すべての合格者へ、デジタル証明を出すことも検討中です。
5.ITパスポート・FE・SG・SCの出題構成も見直される
ITパスポートは、出題分野を「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に整理する予定です。データ管理の基礎や、AIを使うときの倫理も強く扱う案です。
基本情報と情報セキュリティマネジメントは、科目Aの分け方と科目Bの一部を見直します。IPAは、問う知識や技能の範囲そのものは変えないと説明しています。
情報処理安全確保支援士は、科目Bでマネジメント分野を強め、試験時間や出題形式も変える予定です。2027年度の詳しい内容は、正式なシラバスで再確認が必要です。


2026年度に受ける人は何を確認する?
2026年度に受ける人は、試験範囲を変えるより、申込期間と科目A・Bの日程を先に確保します。科目A群と科目B群は、同じ日に受けるとは限りません。



科目AとBは、同じ日に受けるのですか?



別の実施期間です。両方の日程を先に予定表へ入れてください。



前期と後期で、何度も申し込めますか?



前期と後期は、それぞれ1回のみの予定です。複数区分へ同時には申し込めません。



受験料も変わりましたか?



2026年7月22日の確認では7,500円です。申込前に公式ページでも確かめてください。
| 区分 | 申込受付 | 科目A群 | 科目B群 |
|---|---|---|---|
| 前期 AP | 2026/10/6〜11/7 | 10/28〜11/10 | 11/24〜12/6 |
| 前期 ST・SA・NW・SM | 2026/10/6〜10/24 | 10/17〜10/27 | 11/11〜11/23 |
| 前期 SC | 2026/10/6〜10/24 | 10/17〜10/27 | 11/11〜11/23 |
| 後期 AP | 2027/1/27〜2/16 | 2/6〜2/19 | 3/3〜3/15 |
| 後期 PM・DB・ES・AU | 2027/1/27〜2/27 | 2/20〜3/2 | 3/16〜3/28 |
| 後期 SC | 2027/1/27〜2/27 | 2/20〜3/2 | 3/16〜3/28 |
正確な日付は、IPAのスケジュール・手数料ページで確認できます。身体の状態などによりCBTで受けにくい人向けに、筆記による特別措置試験も案内されています。
2027年度から各試験はどう変わる?
2027年度は、初めて学ぶ人向けの試験と、仕事で専門性を使う人向けの試験が分かりやすく組み直される予定です。ただし、新しい名称には「仮称」が付いています。



今の応用情報に近い試験はどれですか?



PDの3領域です。1領域の合格を、今の応用情報合格と同じ位置づけにする案です。



データベーススペシャリストは残りますか?



今の名前のまま続く案ではありません。データ・AI領域などへ内容を組み直す予定です。



基本情報も別の試験になりますか?



基本情報は続く予定です。科目の分け方や表記の一部が見直されます。
- ITパスポート
-
3分野へ整理し、データ管理とAI時代の倫理を強める予定です。
- データマネジメント試験
-
ITパスポートの次に、データを整えて管理する力を学ぶ新試験です。
- 基本情報・SG
-
試験は続きます。科目AとBの構成や表記の一部を見直します。
- PDの3試験
-
応用情報と高度8試験を、3つの専門領域へ組み直す予定です。
- 情報処理安全確保支援士
-
試験は続きます。科目Bの内容、時間、形式を一部変更する予定です。
IPAは新制度のシラバス案を順次公開しています。2026年6月30日時点では、PDのマネジメント領域とシステム領域の科目B案が掲載されています。新試験制度のシラバス案を定期的に確認しましょう。
CBT化で勉強方法はどう変える?
学ぶ内容をすべて変える必要はありません。画面で読み、入力し、見直す練習を加えることが大切です。紙の過去問題は知識の確認に使い、最後は画面に近い形で解きます。



紙の過去問題は、もう使わない方がよいですか?



知識の確認には使えます。時間を測る練習だけ、画面で行う回を加えましょう。



記述や論述は、入力練習が必要ですか?



はい。考えた内容を、時間内にキーボードで入力する練習を入れてください。



最初に何から試せばよいですか?



30分だけ画面で問題を解き、目の疲れ、入力速度、見直し方法を記録します。
文章を画面で読み、設問と条件へ目印を付ける方法を決めます。
短い記述から始め、変換ミスを直す時間も測ります。
科目Aの後に、科目Bへ向けた復習時間を予定表へ入れます。


資格選びから整理したい場合は、ITパスポート・基本情報から始める3つの理由も参考になります。学習全体を組み直す場合は、IT学び直しロードマップの5ステップへ進んでください。
2024年の研究から考えるCBT対策
2024年の研究では、紙とパソコンで試験を受けるときの努力の変化を調べました。対象はドイツの9年生2,676人で、英語の読解と聞き取りを120分で行いました。
同じ参加者が紙とパソコンの両方で問題を解きました。平均では、パソコン試験の方が自己申告した努力が少し低くなりました。試験が進むにつれて努力が下がる傾向は、両方に見られました。



CBTだと、点数が下がるという意味ですか?



そこまでは言えません。この研究は努力の感じ方を主に調べたものです。



IPA試験にも、そのまま当てはまりますか?



当てはまりません。年齢、教科、試験の目的がIPA試験とは違います。



研究から使えるヒントはありますか?



画面だから集中しやすいと決めつけず、実際の操作に近い練習をすることです。
研究の詳しい方法と結果は、2024年のCBT研究で確認できます。
この研究は、合否に大きな影響がある資格試験ではありません。IPA試験の得点変化を示す研究でもありません。記事では、CBT対策を行う理由の補助資料として扱います。
IPA試験の2026・2027年度変更でよくある質問
まとめ:今やることを3つに絞る
2026年度に受けるなら、今の試験範囲で学習を続けて大丈夫です。そのうえで、申込期間、科目A・Bの日程、パソコンでの解答練習を早めに確認します。
2027年度以降に受けるなら、新しいシラバスとサンプル問題を待ちます。応用情報や高度試験を勉強中でも、共通知識は新制度につながるため、学習を止める必要はありません。



今日、最初に行うことは何ですか?



自分が2026年度と2027年度のどちらで受けるか、予定を決めます。



2026年度を選んだら、次は何ですか?



申込期間と科目A・Bの実施期間を予定表へ登録します。



2027年度を選んだ場合はどうしますか?



IPAのシラバス案を確認しながら、基本情報などの共通知識を固めます。
- 受験する年度と試験区分を決める
- 公式の申込期間と試験期間を予定表へ入れる
- 30分だけパソコン画面で問題を解いてみる
作成・確認方法
この記事は、IPAと経済産業省の公式発表をもとに作成しました。2026年7月22日に、試験方式、実施期間、受験手数料、新制度案、公開済みシラバス案を確認しています。
2027年度の名称、開始時期、出題内容には検討中の項目があります。申込や教材購入の前に、IPAの最新情報を確認してください。記事の構成整理と文章確認にはAIを補助的に使用し、日付と制度内容は公式資料で確認しました。

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